JROSG17-3が胃癌治療ガイドラインに掲載されました

  • 2025/05/20

日本放射線腫瘍学研究機構
会員 各位

2025年3月に胃癌治療ガイドライン医師用第7版(日本胃癌学会編)が改訂発行されました。この改訂では、新たに「CQ15-2: 出血性進行胃癌の緩和的治療において放射線照射は推奨されるか?」というクリニカル・クエスチョン(CQ)が設定され、JROSG17-3が引用されたうえで「治癒不能の出血性進行胃癌症例に対して、全身状態と予後を考慮して、止血目的に放射線治療を実施することを弱く推奨する。」と明記されました。

JROSG 17-3の成果が中立的に高く評価され治療指針に採用されたことは、我が国の放射線治療にとって画期的な出来事であり、放射線治療医の活動の場が更に広がったという点でもまた意義深いものと考えます。これを機に、出血性進行胃癌症例に対する放射線治療の認知度が上がり、適切に実施されることが望まれます。